展示会集客を倍増させるSNS活用テクニック完全ガイド

展示会集客におけるSNS活用の重要性

展示会は、新規顧客獲得や商品・サービスの認知拡大において非常に効果的な手段です。しかし、ただ出展するだけでは思うような成果は得られません。

近年、展示会の集客方法は大きく変化しています。特にSNSの台頭により、効率的かつ効果的な集客が可能になりました。適切なSNS戦略を展開することで、展示会への集客を劇的に増やすことができるのです。

私が先日参加した業界展示会では、SNSを効果的に活用した企業のブースには常に人だかりができていました。一方、従来型の告知だけに頼った企業は、閑散としたブースで担当者が暇そうにスマホを眺めている光景も。この差は一体どこから生まれるのでしょうか?

展示会集客におけるSNS活用の最大の魅力は、「熱量伝播」にあります。適切な投稿が拡散されることで、その熱量が人から人へと伝わり、結果として多くの来場者を引き寄せることができるのです。

展示会集客に最適なSNSプラットフォームの選び方

展示会の集客効果を最大化するためには、ターゲット層に合わせた適切なSNSプラットフォームを選択することが重要です。各プラットフォームには特徴があり、目的によって使い分けるべきでしょう。

X(旧Twitter)は情報拡散力に優れており、展示会の告知や当日の様子をリアルタイムで発信するのに最適です。ハッシュタグ機能を活用することで、展示会に関心のあるユーザーにリーチしやすくなります。

Facebookは年齢層が比較的高めのユーザーが多く、BtoB展示会の集客に効果的です。グループ機能を使えば、閉じたコミュニティを作り、会員同士の情報共有の場として活用することも可能です。

InstagramやTikTokは視覚的なコンテンツに強みがあり、製品の魅力を視覚的に伝えたい場合に有効です。特に若年層へのアプローチに適しています。

LinkedInはビジネスプロフェッショナル向けのプラットフォームで、BtoB展示会の集客に非常に効果的です。業界のキーパーソンや意思決定者へのアプローチが可能です。

自社の展示会の性質とターゲット層を考慮して、最適なプラットフォームを選びましょう。複数のプラットフォームを組み合わせることで、より広範囲にリーチすることも可能です。

私の経験では、BtoB展示会ではX(旧Twitter)とLinkedInの組み合わせが効果的でした。一方、一般消費者向けの展示会では、InstagramやTikTokの視覚的なアプローチが高い集客につながりました。

展示会前のSNS集客戦略

展示会の成功は、事前の集客活動にかかっています。SNSを活用した効果的な事前集客戦略を立てることで、当日の来場者数を大幅に増やすことが可能です。

まずは展示会の3〜4週間前から定期的な情報発信を始めましょう。この時点では、展示会の基本情報(日時、場所、ブース番号など)と、来場するメリットを簡潔に伝えます。

カウントダウン投稿で期待感を高める

展示会の2週間前からは、カウントダウン形式の投稿を行うと効果的です。「あと10日!」というような投稿に、その日ごとの新しい情報や見どころを追加していきます。

人は締め切りや限定感に反応する生き物です。カウントダウンによって「もうすぐ始まる」という期待感と「見逃したくない」という焦燥感を同時に刺激できます。

特典・限定コンテンツの事前告知

展示会ブースでしか手に入らない特典や限定コンテンツの情報を事前に公開することで、来場意欲を高めることができます。「先着〇〇名様に」「当日限定で」といった言葉は強力な集客ワードになります。

私が担当した展示会では、「ブース来場者限定資料」の一部をSNSで先行公開したところ、「残りが気になる」と多くの方が来場してくれました。人の好奇心を刺激する戦略が効果的だったのです。

ハッシュタグ戦略の構築

効果的なハッシュタグ戦略を立てることも重要です。展示会固有のハッシュタグと、業界関連の一般的なハッシュタグを組み合わせて使用しましょう。

例えば、展示会名や自社ブース名のハッシュタグに加えて、「#製造業DX」「#営業効率化」などの関連キーワードを含めることで、展示会に直接関心がなくても、テーマに興味のあるユーザーにリーチできます。

ハッシュタグは投稿ごとに3〜5個程度に抑えると効果的です。多すぎるとスパム的な印象を与えてしまうので注意しましょう。

展示会当日のSNS活用テクニック

展示会当日は、リアルタイムでの情報発信が集客の鍵となります。会場の熱気や活気をSNSを通じて伝えることで、まだ来場していない人の興味を引くことができます。

当日の朝一番に、ブースの準備が整った様子や開場前の期待感を伝える投稿をしましょう。「本日いよいよ開幕!」という投稿に、ブースの写真や場所案内を添えると効果的です。

リアルタイム中継で臨場感を伝える

X(旧Twitter)やInstagramのライブ配信機能を活用して、ブースの様子やセミナーの一部をリアルタイムで中継しましょう。「今まさに行われている」という臨場感は、強力な集客要素になります。

ライブ配信を予告しておくことで、オンラインでの視聴者も集めることができます。配信中に「あと30分このデモを行います」などと告知すれば、オンライン視聴者が実際に会場に足を運ぶきっかけにもなります。

来場者の声をリアルタイムで発信

ブースを訪れた来場者の感想や反応を、許可を得た上でSNSに投稿しましょう。「実際に体験した人の声」は、潜在的な来場者にとって強力な後押しとなります。

私が経験した展示会では、来場者のコメントを「生の声」として投稿したところ、「自分も体験してみたい」という反応が多く、午後からの来場者が大幅に増加しました。人は他者の行動や評価に影響されやすいものです。

ただし、投稿する際は必ず本人の許可を得ることを忘れないでください。プライバシーへの配慮は最重要事項です。

会場限定企画・サプライズの告知

事前に告知していなかった限定企画やサプライズを当日発表することで、「今すぐ行かなければ」という緊急性を創出できます。

「予想を上回るご来場につき、先着30名様への特典を追加しました!」「16時からサプライズデモンストレーションを行います」といった投稿は、即時の行動を促す効果があります。

当日の状況に応じて臨機応変に企画を追加できるよう、いくつかのサプライズ要素を事前に準備しておくと安心です。

「熱量伝播」を引き起こすSNS投稿の作り方

展示会の集客を爆発的に増やすためには、SNSでの「熱量伝播」を引き起こすことが重要です。熱量伝播とは、投稿の持つ熱量が人から人へと伝わり、拡散していく現象を指します。

効果的な熱量伝播を起こすには、リポスト(リツイート)されやすい投稿を作成する必要があります。2020年の調査によると、1リポストの波及力はおよそ300インプレッションと言われています。つまり、1つの投稿がリポストされれば、約300人の目に触れる計算です。

直感的に拡散される投稿の特徴

「直感」で拡がる投稿は、見た人が「信じられない!」「すごい!」「かわいい!」「泣ける…」といった感情を抱くコンテンツです。展示会の意外な一面や、想定を超える来場者の様子などを伝えると効果的です。

例えば、「開場からわずか30分で100名以上の方にご来場いただきました!」という投稿に、賑わうブースの写真を添えれば、「人気があるなら見に行きたい」という心理を刺激できます。

知識を共有する投稿の効果

「知識」で拡がる投稿は、見た人が「みんなに知っておいてほしい!」と感じる情報です。展示会に関連する業界トレンドや最新情報を簡潔にまとめると効果的です。

「知っていると得する」情報や「注意喚起」情報は特に拡散されやすい傾向があります。例えば、「展示会場内の混雑状況マップ」や「効率的な回り方ガイド」などは、多くの人に役立つ情報として拡散される可能性が高いです。

欲求を刺激する投稿の作り方

「欲求」で拡がる投稿は、見た人の「欲しい」「行きたい」という気持ちを刺激するコンテンツです。展示会限定の特典や、体験できる最新技術の一部を紹介すると効果的です。

「先着50名様にプレゼント!」「この技術、実際に触れるのは日本初!」といった投稿は、FOMO(Fear Of Missing Out:見逃す恐怖)を刺激し、即時の行動を促します。

あなたは今、どんな展示会を見逃したくないですか?

熱量伝播を引き起こす投稿は、単なる情報提供ではなく、感情や欲求に訴えかけるものであることを忘れないでください。人の心を動かせる投稿こそが、爆発的な拡散を生み出す原動力となります。

展示会後のSNSフォローアップ戦略

展示会が終了した後も、SNSを活用したフォローアップは非常に重要です。適切なフォローアップ戦略を実行することで、次回の展示会への集客基盤を築くことができます。

展示会終了直後には、お礼と成果報告の投稿を行いましょう。「多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました」という感謝の言葉に、具体的な成果や反応を添えると効果的です。

展示会コンテンツの再活用

展示会で使用したプレゼンテーション資料やデモ動画の一部を、SNSで公開しましょう。来場できなかった人にも価値を提供することで、次回の展示会への関心を高めることができます。

私のクライアント企業では、展示会後に「当日のセミナーダイジェスト」をSNSで公開したところ、「次回は絶対に参加したい」というコメントが多数寄せられました。一部を公開することで、全体への興味を喚起する戦略が功を奏したのです。

アンケート結果の共有

展示会中に実施したアンケートの結果を、個人情報に配慮した形でSNSに投稿しましょう。「当社ブースにご来場いただいた方の78%が〇〇に興味を持たれていました」といった情報は、業界トレンドとして注目されやすいです。

アンケート結果のインフォグラフィックを作成すると、視覚的にわかりやすく、拡散されやすくなります。データの可視化は、情報の価値を高める効果があります。

次回展示会の早期告知

次回の展示会参加が決まっている場合は、できるだけ早く告知を始めましょう。「次回は〇月の△△展示会に出展予定です。詳細は追ってお知らせします」という投稿で、継続的な関心を維持できます。

早期告知によって、潜在顧客のスケジュール調整を促すことができます。特にビジネスパーソンは予定を立てるのが早い傾向があるため、できるだけ早く情報を提供することが重要です。

展示会後のフォローアップは、単なる礼儀ではなく、長期的な関係構築のための重要なステップです。SNSを活用して継続的な価値提供を行うことで、一度きりの接点を持続的な関係に発展させることができます。

SNSと展示会営業DXの融合による成果最大化

展示会でのSNS活用を一歩進めるには、営業DXとの融合が効果的です。デジタル技術を活用して展示会の営業プロセス全体を最適化することで、集客から成約までの効率を大幅に向上させることができます。

展示会の主な目的は新規顧客の獲得ですが、多くの企業では名刺獲得や一次商談で終わってしまい、貴重な機会を失っています。SNSと営業DXを組み合わせることで、この課題を解決できます。

名刺管理のデジタル化とSNS連携

展示会で獲得した名刺は、クラウド型の名刺管理システムですぐにデジタル化しましょう。デジタル化した顧客情報とSNSアカウントを連携させることで、展示会後のフォローがスムーズになります。

例えば、名刺交換した相手のSNSアカウントをフォローし、展示会後の投稿で個別にメンションすることで、パーソナライズされたフォローアップが可能になります。

SNSを活用した展示会後のフォローアップコール

展示会後のフォローアップコールの効果を高めるには、事前にSNSでの関係構築が有効です。コール前に相手のSNSをチェックし、最近の関心事や業務内容を把握しておくと、より的確な提案ができます。

「先日の展示会でお会いした後、御社のSNS投稿を拝見しました。〇〇に関心をお持ちとのことで、その点についてもご提案できればと思います」といった会話は、相手に「理解されている」という安心感を与えます。

SNSマーケティングと営業活動の一体化

SNSマーケティングと営業活動を一体化することで、展示会の効果を最大化できます。展示会前のSNS投稿で関心を示した人を特定し、展示会当日に重点的にアプローチするといった戦略が可能になります。

また、展示会後も継続的にSNSで情報発信を行うことで、展示会期間終了後も商談獲得のチャンスを維持できます。過去の展示会参加者に向けたターゲティング広告と組み合わせると、より効果的です。

SNSと営業DXの融合は、単なる集客増加だけでなく、商談化率の向上にも直結します。展示会からの商談化率をアップさせるためには、デジタルとリアルを融合させた総合的なアプローチが不可欠です。

展示会での集客を名刺獲得で終わらせず、確度の高い商談機会の創出につなげるためには、SNSを含めた営業DXの活用が今後ますます重要になるでしょう。

まとめ:展示会集客を成功させるSNS活用の鉄則

展示会集客におけるSNS活用の重要性は、今後ますます高まっていくでしょう。本記事でご紹介したテクニックを実践することで、展示会への集客を大幅に増やし、ビジネスチャンスを最大化することができます。

効果的なSNS活用のポイントをおさらいしましょう。

まず、ターゲット層に合わせた適切なSNSプラットフォームを選択することが基本です。X(旧Twitter)は情報拡散に、Facebookはコミュニティ形成に、InstagramやTikTokは視覚的訴求に、LinkedInはビジネス層へのアプローチに、それぞれ強みがあります。

展示会前は、カウントダウン投稿や特典の事前告知、効果的なハッシュタグ戦略で期待感を高めましょう。展示会当日は、リアルタイム中継や来場者の声の発信、サプライズ企画の告知で即時の行動を促します。

「熱量伝播」を引き起こすには、感情や欲求に訴えかける投稿が効果的です。直感的に拡散される驚きのある内容、知識を共有する有益な情報、欲求を刺激するFOMOを利用した投稿を心がけましょう。

展示会後も、コンテンツの再活用やアンケート結果の共有、次回展示会の早期告知でフォローアップを行います。さらに、SNSと営業DXを融合させることで、名刺獲得から商談化までの効率を高めることができます。

これらのテクニックを組み合わせて実践することで、展示会集客の効果を最大化し、ビジネスの成長につなげることができるでしょう。

展示会の成功は、単なる来場者数だけでなく、その後の商談化率にもかかっています。SNSを活用した効果的な集客と、営業DXによる徹底したフォローアップの組み合わせが、真の成功への鍵となります。

あなたの次の展示会が大成功を収めることを願っています!

展示会の名刺獲得で終わらせない!製造業のための『展示会×営業DX』完全攻略セミナーで、さらに詳しい情報を得て、展示会投資の効果を最大化しましょう。

この記事が参考になったら、シェアして下さいね!
ABOUT US
BtoB製造業のWeb&SNS戦略パートナー|株式会社DIXI(ディクシー)
産業機器商社で20年以上にわたりWebマーケティングに携わり、年間7億円の商談を生み出したノウハウを発信!製造業の売上アップに繋がる!SEO、YouTubeでの動画発信、メルマガ、展示会のデジタル化などを活用し営業DXでBtoB商談増加を実現しませんか?毎月製造業向けマーケティングセミナー開催中